『英語を英語のまま理解したい!』
英語ネイティブの人たちは英語を英語のまま理解できます。
もちろん私たちも日本語を日本語のまま抵抗無く理解できています。
英語学習をされている方なら、みなさん英語を日本語訳なしに英語のまま読みたい・聴きたい思いますよね。
英語を日本語訳にしながら考えていると、読んだり聴いたりするときにものすごく遅延しますし、ストレスですからね・・・
そこで今回は、『英語を和訳せず、英語を英語のままで読む方法』をご紹介します。
『英語を英語のまま理解するには?』
英語の文章構造を理解する
英語を読むためにはどうしても文法が必要になります・・・
なぜかというと、英語は「語順をものすごく重視するから」なんです。
Ken likes Ayami. (ケンはアヤミが好きです。)
これを英文法を無視してテキトーに並べてみると、
Ayami likes Ken. (アヤミはケンが好きです。)
全然意味が違います・・・
この間違った発言でひと悶着起こりそうなレベルです。
こういったことを防ぐためにも、英語では語順を並べるルールである「英文法」をしっかり身につけておかなければなりません。
「でもアメリカ人は文法なんて勉強しないのに完璧にできてるじゃないか!」
そりゃそうです。
私たちと違って、生まれたときから英語のルールの中で育ってきたんですから英語特有の『感覚』を何万時間も積み重ねて身につけていますからね^^;
文法と聞くだけで拒絶反応が出るかたもいらっしゃると思います。
私も元々そうでしたからね(笑)
必要な文法は「中学レベル」の簡単な文法で十分です!
高校レベルの文法なんて日常会話で出ることはまず無いです。
日本人でも日常会話や普通の本を読む時に複雑な言い回しなんて滅多にしません。
まずは基礎的でいちばんよく使うレベルの文法から身につけていけばいいんです。
英語は「情報を後から足す言葉」
これも日本語とは大きく違うルールなんですよね。
例を見てみましょう!
I like the man who is very kind. (私はとても親切なその男性が好き)
英語の並びだと、
「私はその男性が好き」をまず言います。
そしてその後に、「その男性」の追加情報として「who is very kind」(とても親切な)を付け加えていますね。
英語は、まず柱となる情報を置き、その後ろに細かい追加情報を付け足していく感じの言葉なんです。
複雑な文章でも解体していくとだいたい基本はコレです。
まずは基本の考え方として覚えておいて損はないですよ!
意味のかたまりを意識する
日本語はその単語ごとに意味があり、文の中の単語ごとに細かく見て考えてしまうクセが日本人にはあります。
でも英語は違います。
これも例で見ていきましょう。
A cat was sitting on the stands in the sports stadium.
(1匹のネコがスポーツスタジアムのスタンドに座っていた)
この文章を読む時に、「意味のかたまり」を意識して読むのがポイントです。
A cat 1匹のネコ
was sitting on ~の上に座っていた
the stands in the sports stadium スポーツスタジアムのスタンド
こんな感じでカタマリを意識しながら読むほうが英語の自然な読み方なんです。
各単語ごとに注目して読むと、最初に読んだ部分を忘れて何を言っているのか解らなくなります!
最初は読む時に、カタマリごとに/(スラッシュ)を入れながら読む練習をするとだんだんと自然に身についていきます。
完璧な和訳は不要!雰囲気を掴め!
高校までの勉強のクセで、英文を読むと無意識に和訳を頭の中でし始めてしまいます。
和訳に気を取られすぎて読み進める速度が遅くなり、しかも日本語的に何て訳せばいいのかわからなくなり詰まるって経験ありますよね。
でも、いきなり英語を英語のまま読め!と言われても無理です(笑)
そこで、英語を読むときに『英語的な和訳」を使って慣れていくことをオススメします!
例を見ていきましょう。
I talked to her today for the first time .
(私は今日初めて彼女と話した。)
この英文を理解するとき、先ほどの「意味のかたまりを意識」して、
I
talked
to her
today
for the first time
という感じで分けて考えます。
それぞれを和訳するだけなら簡単ですよね。
I 私
talked 話した
to her 彼女に
today 今日
for the first time 初めて
これを「日本語の順」に並べ替えるから時間がかかっちゃうんです!!
このまま上から読んでもなーんとなく意味が理解できませんか?
『私 話した 彼女に 今日 初めて』
いずれは英語を英語のまま理解できるまで勉強しなければなりません。
でも、最初はこの「英語的な和訳」という補助輪をつけて練習していきましょう!
英語独特の表現を体験しまくる
英語には日本語に無い言葉の感覚がたくさんあります。
たとえば、前置詞「on」。
なんとなく「何かの上に乗っている」イメージはあると思います。
でも英語界でのイメージは、「何かの表面にくっついている」イメージなんです。
某予備校のCMでも紹介されていましたね!
このような日本語と英語のニュアンスの差が無数に存在します。
でもそれらを1つずつ暗記していくのは人間には不可能です^^;
「じゃあ、どうしろって言うんだ! 覚えてないと使えんだろ!」
コンピューターみたく忘れず覚えられたら最高です・・・
ですので、暗記するのではなく
実際に体験して感じてほしいのです!
身をもって何度も体験することで自然と英語特有の感覚を少しずつ吸収することができます。
本当は留学するなどして、英語文化に触れ続けることがベストですが誰でもできることじゃありません。
日本にいながら擬似体験をするには、
英語のリーディング
英会話ラジオ
などで大量かつ反復的に英語表現に触れるのが近道です。
たくさん読んだり、聴いたりしているうちになんとなーく「あ、こういう感覚で使ってるのね!」と徐々に解ってきます。
残念ながら、この感覚をすぐに身につける方法は今のところ無さそうです・・・